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Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.100 )
日時: 2010/08/13 09:40
名前: ハルカ (ID: q9W3Aa/j)

Ⅵ【028】



少し戻って、澪帰宅・・・———


「ただいまー」

「あら、澪。どうかしたの?」

リビングに入ると珍しくお母さんがソファに座りながらテレビを見ていた。

「うん、早退してきた」

「大丈夫??」

話を聞くと、すぐにソファから体を起こし、あたしの傍まで歩み寄る。

「うん、平気だよ」

「明日ちょうど休みだし、病院へ行ったら?」

うーん、どうしよう・・・。 実際あたし、病院は嫌いなんだよな・・;;

「えー・・・」

「えー、じゃない!!最近行ってないし、行ってきなさい」

「・・・・はーい」

お母さんの説得により、仕方なくあたしは頷く。


———しばらくして...


〜〜♪♪ 部屋でくつろいでいると電話が鳴る。

1コール、2コールと鳴っているが一向に誰も取る気配がない。

・・・・お母さん買出しにでも行ってきたのかな??

ベットから腰をあげ、一階へ降り、玄関の方で鳴っている電話の受話器を取る。

「もしもし?」

『・・・澪?』

誰の声かすぐに分かった。 だけどあたしはあえて「どちら様ですか?」と笑いながら問う。

『進藤三鷹でございますが』

「つーか、わかってるだろ?」と付け加えて電話越しで三鷹も笑う。

「うん、 どうしたの?」

『あぁ、明日空いてるか?木下が3人で遊びにいきてぇって』

「・・明日?・・・明日はびょ、」

そこまでいってはっと口を閉ざす。

どうしよう・・・、 【病院】ってわかっちゃたかな・・・。 

『・・・ん?なんて?』

「あ、ううん。明日?全然いいよ☆」

よかった、聞き取れなかったみたい。 ホッとしてあたしは胸をなでおろす。

『じゃあ、明日10時に迎えに行く』

「別にいいよ?どうせ隣じゃん」

『いや、迎えに行く。 明日寝坊すんなよ?』

「・・・しないよ、 じゃあ明日ね」

『おう、明日な』

受話器を戻すのと同時にお母さんが帰ってくる。

「ただいまー」

「あ、お帰り」

お母さんの方に視線を向けると、「どうかしたの?」と尋ねてきた。

「あのさ、病院は日曜じゃダメ?」

「明日用事あるの?」

「うん、・・・ダメ?」

「・・・行くなら別にいいわよ」

「そっか、よかった!!」

あたしは微笑む。 明日楽しみだなぁ・・☆