コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.112 )
日時: 2010/08/16 15:33
名前: ハルカ (ID: Jp7wPE2D)

——————





「まじですか?! あたしもそこの高校の、2学年だよ!!」

「そうなん!?ほな、尚更よろしく〜☆」

あたしの手をギュッと握って、上下にぶんぶんと振る。

「うん!! あたしは瀬田川澪、 澪でいいからね☆」

「澪な、了解了解! 俺も時雨でいいさかい☆」

「時雨、…君ね!! わかった!」

「君いらんて〜」と無邪気に笑い、鼻の上を掻くしぐさをする。

こどもっぽいなぁ…。 あたしも彼の笑顔につられて笑ってしまう。

「お兄ちゃん、早く帰らんと怒られるよー」

二人で笑っていたら、凛ちゃんが頬を膨らませながら、時雨君のズボンの裾を引っ張る。

「ハッ、そやっ!!はよ帰らな!! すまん澪!じゃな!!」

「うん、バイバイ!!」

「おうっ! 凛、行くで!!」

握っていた手をスルリと離して、今度は凛ちゃんの手を握る。

慌ただしい人だな…。 けど、一緒にいて楽しい人だ。

時雨君は走りながらあたしの方を向いて、手を振る。

あたしも手を振り返す。




その時、あたしは時雨君の顔が赤くなっていることに、気づかなかった……。