コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.113 )
- 日時: 2010/08/17 10:02
- 名前: ハルカ (ID: q9W3Aa/j)
Ⅶ【031】
pm3:10 <三鷹家にて>
「そんで?探しモンは見つかったのか?」
あ、 そういえば三鷹には探しモノっていっといたんだった。
「見つかった、よ?」
うん、見つかったといえば、見つかった。
一人コクコク頷きながらベットの上に座る。
三鷹も「そっか」と言いながら、あたしの隣に座る。
しばらく話すこともなかったため、お互いに黙っていた。
ふとチラッと三鷹を見る。 すると目が合ってしまった。
不覚にもドキッとしてしまい、それと同時に顔が赤くなる。
うぅ・・・、なんでここで赤くなってんだ・・。 緊張してんのがバレバレじゃんかっ・・・!!
俯いて赤い顔を隠すと、上からぶはっと吹き出す声が聞こえた。
えっ? と思い、顔を上げる。 三鷹は右手で軽く顔を覆い、左手をお腹に添えて笑っていた。
あたしは意味が分からなくて、ただ呆然としていた。
なに笑ってんの?笑うところあったっけ??
「・・・三鷹?」
声を掛けると「いや、悪い悪い」といってあたしに微笑む。
「緊張してる澪がおもしろくてさ、 ついな」
いいながら右手をあたしの頬へ移動させる。
どうせ緊張してますよ・・・、ガキですいませんねー。
上目で三鷹を軽く睨むと「いばんなって」 そういって優しく笑う。
コツンとおでこがぶつかり、いつの間にか顔が近いことに気付く。
・・・近いよ・・っ! 絶対また、顔真っ赤だよ・・っ!!
また顔を隠すために俯こうとしたら、添えられていた右手で制止されてしまう。
「顔真っ赤」
「うるさいなっ」
つーか、笑ってる場合じゃないんだよこっちはっ!!!
そんなあたしに一瞬だけ、触れるだけのキスをひとつ落とす。
それだけで倒れてしまいそうだ。
「更に真っ赤になったぞ」
「〜〜〜っ///」
あたしの顔を確認して、また笑う。 コイツ・・・確信犯だな、 このやろう・・っ
だけど反論できなくて、ただただ三鷹の笑った顔を見つめる。
よく見てみると、三鷹の頬が少し赤くなってる事に気付く。
さっきまで赤くなった顔を隠すのにいっぱいいっぱいだったから、気付かなかった。
・・・・三鷹も照れてるんじゃん。
あたしはフッと笑う。
「・・・?どした?」
あたしが笑っているのに気付き、そのまま至近距離の状態で聞いてくる。
あたしは何も答えずにただ笑うだけ。
なにも答えないあたしに根負けしたのか
三鷹は「もう、いい」といって、あたしの口を塞いだのであった。
pm7:40
「悪ぃな、うちの家族が」
「ううん、楽しいからいいよ」
結局その日は、この間と同様に夕飯をごちそうになりました☆
「じゃあね、 おやすみ」
「おやすみ」
軽く手を振って、あたしは三鷹家を後にした。