コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.135 )
- 日時: 2010/08/30 12:05
- 名前: ハルカ (ID: q9W3Aa/j)
Ⅶ【034】
翌日...
<三鷹side>
「おはよう、三鷹」
澪が玄関から出てきて笑顔で挨拶してくる。
いつもだったら嬉しいけど、 今日は少し拗ね気味な俺。
澪は「どうしたの?」といって俺の顔を覗いてきた。
「・・・・お見舞いぐらい来てくれたっていいじゃん」
拗ね気味な声にちょっぴり甘えをいれてみる。
ぶつぶつ言いながらマフラーで顔の半分を隠す。
日曜日と昨日、かぜで休んでしまった俺。
澪から「大丈夫?」などのメールをもらったけど・・・
見舞いぐらい来て欲しかった。 こんなこと思う俺はガキかもしれない。
だけど二日も澪を見てなかったんだ・・・。 そろそろ俺は重症だな。
「ごめん・・ね?文化祭の実行委員になっちゃってさ」
「別にィ〜」
俺の素っ気無さに落ち込む澪。
・・・・いじめ過ぎたか? けど、可愛いからいっかな?
「・・・キスしてくれたら、 ゆるしてやる」
澪のそばまで近寄り、耳元でささやく。
澪は顔を上げて、真っ赤になった。
そして・・・、
「バカ三鷹!!死ね・・・っ!!!」
殴られちゃいました・・・。
教室にて...
・・・席替えしたのか。 ボーっとそんなことを思いながら新しい席に座った。
ふと澪の方を見てみると、隣人と楽しそうに喋っていた。
・・・・誰だアイツ?転校生か?
いつもだったらスルーするところだが、妙にイチャついてる気がする。
・・・・見ててカレカノの見える・・・。って何考えてんだ俺は・・・っ!!?
自分が彼氏じゃねぇのかっ!!?(勝手に自己嫌悪)
それからというもの、澪と隣人は授業中も放課も楽しそうに喋っていた。
「澪ー、帰るぞ」
放課後、HRも終わりいつも通り澪を誘う。
澪はいきなり、俺に向かってパンッと両手を合わせる。
「ごめん、実行委員で残るから!!」
「・・・・待つけど?」
「遅くなるし、いいよ!!それに寒いしね!!冬だし!」
無駄に声でかく言うなよ。耳が痛くなる。
「わかった、気をつけろよ?」
「うん、じゃあね!!」
そういって澪は急いで教室を出て行った。
一人取り残された俺。 妙に寂しさを覚えた。
このときから
俺たちの歯車は回り始めたのかもしれない
俺たちは
知らぬ間に“すれ違い”はじめたんだ
