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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.138 )
- 日時: 2010/08/31 12:43
- 名前: ハルカ (ID: q9W3Aa/j)
Ⅶ【035】
「じゃあ、今日はこれでおわりでーす」
生徒会長の言葉でぞろぞろと文化祭の実行委員が教室から出て行く。
「澪ー、送ってこか??」
「いいよ、暗いし・・・寒いし?」
時間帯は8時近く、季節も冬のためすごく真っ暗だ。
「ってか、俺ん家近いし、よってってや」
そんな、こんな遅い時間に?!
「いいよ!家の人に迷惑だし・・・」
「大丈夫やって。親父は夜勤やし、それに・・・」
それに・・・・?? あたしは首を傾げる。
「凛も会いたがってるさかい」
凛ちゃん?! あたしはその言葉で目を輝かせた。
あの可愛い凛ちゃんがあたしに会いたい・・・??
そんなの行くに決まってんじゃん!!!!←
それにお母さん、今日は夜勤で12時まで帰ってこないし・・・・、
・・・・いっかな??
「わかった、寄ってく☆」
「おう!ほな、行こか」
時雨君はニカッと笑ってからあたしの手を掴んだ。
・・・え? ちょ・・・っ、手ぇ握るの?!
顔を真っ赤にさせながらあたしは時雨君を見た。
時雨君はキョトンとしていて、なんであたしが真っ赤になっているのか
わからないみたいだ。
「・・・あ、・・の手!!」
切羽詰りながら、視線を時雨君から握られた手に向ける。
すると時雨君は一度、手を見てからあたしに向かって悪戯な笑みを向けた。
その笑みはなんなんだ・・・・っ?!
一回きり
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