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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.168 )
- 日時: 2011/01/03 21:08
- 名前: ハルカ (ID: JFNl/3aH)
≫PEACH FLOWER
心配かけてごめんね;;
うん、期待に応えられるよう一生懸命頑張るね^^/
ほんじゃ、続き更新するぞ☆
Ⅶ【038】
翌日...
「…お、澪っ!!」
「……っ?!」
自分の名前を呼ばれて、あたしの意識は現実に引き戻された。
「どうした?朝からお前様子変だぞ?」
三鷹は心配な眼差しをあたしに向けた。
「…——」
——ダメだ。昨日の事、絶対に三鷹には言えない…。三鷹には絶対…。
あたしは何も言えなくて、顔を俯かせる。
……三鷹に心配をかけたくない。
そんな思考が頭の中を駆け回る。
「ん、…なんでもないよ?」
笑って見せたけど、自分でもわかる。 絶対に笑えてない。
三鷹はそんなあたしに何か言いたそうだったけど、結局何も言わず
ただあたしの手を優しく握り締めた。
なにも聞いてこない三鷹は、相変わらず優しすぎる人だと思った。
あたしは今頃気づいたんだ。
あたしはいつも、その優しさに支えられていたんだ——
「ありがとう……」
「ん…」
言葉はそっけないけど、手の温もりから三鷹の気持ちが伝わってくる。
…また、三鷹に嘘をついた。
もう何度三鷹に嘘をつけば気が済むんだろう。
三鷹はあたしにとってとても大切な人なのに……
あたしは手の温もりを直に感じながら、そんなことを思うのだった。
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