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Re: ΨUnrealΨ⇒後編突入☆ ( No.187 )
日時: 2011/03/19 14:06
名前: ハルカ (ID: HijqWNdI)

Ⅸ【044】


「じゃぁ、また明日な。無理するなよ」

「ん・・・ありがとう」

ゆっくりと閉まる扉。パタンと閉じたと同時に溜息が零れる。


「・・・・・・このままじゃ」

ダメだよね・・・・・。

今のままじゃ、三鷹を押しつぶしてしまう。

あたしの我侭のせいで・・——

でもこの状況で本当のコト言えない。


さっき怒鳴った言葉・・・アレは全部、三鷹の本音だったと思う。

これ以上、秘密になんてできない・・・・。


けど・・・けどっ・・——




「・・・・・ごめんね、三鷹」

自分で呟いた言葉が、あまりにも寂しげで涙が出た。

もぅ・・・・こうするしかないの——










ピンポーーン



「あ、三鷹だ。行って来ます!」

「ハーイ」

玄関の扉を開くと、「うす」と三鷹が微笑む。

「おはよう」

同じように微笑んでから、彼の隣に立つ。

あ、ネクタイがグチャグチャ。

「三鷹、ネクタイ曲がってるよ!」

「ん、あぁ・・・サンキュ」

・・・・これでよしっと。

胸板をポンと叩いて、できたの合図。

「んじゃ、行くか!」

差し出された手を強く握り、あたしたちは学校への道のりを辿った。















ねぇ、なんであたしは、三鷹のコトを信じてなかったんだろうね。


今でもすごく後悔してるんだ。




でも、あの時はね。こうするしかないっ・・・・


そう思って言ったコトなんだ。








ごめんね、ごめんね。

大好きだったから、・・・嫌われたくなかったからそうしたの。



本当、あたしってバカだよね・・・・