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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ΨUnrealΨ⇒後編突入☆ ( No.187 )
- 日時: 2011/03/19 14:06
- 名前: ハルカ (ID: HijqWNdI)
Ⅸ【044】
「じゃぁ、また明日な。無理するなよ」
「ん・・・ありがとう」
ゆっくりと閉まる扉。パタンと閉じたと同時に溜息が零れる。
「・・・・・・このままじゃ」
ダメだよね・・・・・。
今のままじゃ、三鷹を押しつぶしてしまう。
あたしの我侭のせいで・・——
でもこの状況で本当のコト言えない。
さっき怒鳴った言葉・・・アレは全部、三鷹の本音だったと思う。
これ以上、秘密になんてできない・・・・。
けど・・・けどっ・・——
「・・・・・ごめんね、三鷹」
自分で呟いた言葉が、あまりにも寂しげで涙が出た。
もぅ・・・・こうするしかないの——
*
ピンポーーン
「あ、三鷹だ。行って来ます!」
「ハーイ」
玄関の扉を開くと、「うす」と三鷹が微笑む。
「おはよう」
同じように微笑んでから、彼の隣に立つ。
あ、ネクタイがグチャグチャ。
「三鷹、ネクタイ曲がってるよ!」
「ん、あぁ・・・サンキュ」
・・・・これでよしっと。
胸板をポンと叩いて、できたの合図。
「んじゃ、行くか!」
差し出された手を強く握り、あたしたちは学校への道のりを辿った。
ねぇ、なんであたしは、三鷹のコトを信じてなかったんだろうね。
今でもすごく後悔してるんだ。
でも、あの時はね。こうするしかないっ・・・・
そう思って言ったコトなんだ。
ごめんね、ごめんね。
大好きだったから、・・・嫌われたくなかったからそうしたの。
本当、あたしってバカだよね・・・・
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