コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ΨUnrealΨ⇒後編突入☆ ( No.203 )
日時: 2011/05/28 20:09
名前: *nayutan (ID: HijqWNdI)

ハルカから⇒*nayutan

に名前を変更さしてもらいました!!
いつもコメをくださる常連様は、好きなように
呼んでくださいね!!

いつも通りハルカでもいいので!!

今後もハルカ、*nayutanとして、
よろしくお願いしますorzペコッ



んじゃっ、更新しますっ^^








Ⅹ【046】





文化祭二日目...






「4名様ですね。席へご案内します」

「・・・・どうぞごゆっくり」

・・・・・・・。

・・・・・———

・・・仕事これだけとか超ーー暇なんですけどっっ!?

「はぁ〜・・・暇い〜〜」

「澪〜、何サボっとんねん」

「時雨君!」

受付の椅子に座っていると、机の下からニュッと時雨君が出てきた。

実は内心びっくりした。

「別にサボってないよ!ただの休憩」

「ははっ、冗談やって。んな拗ねんといて」

「拗ねてません〜」

二人でケラケラと笑いあうこの時間は嫌いじゃない。

むしろ好き。

ケド、あの一件以来・・・・少しだけ身構えている。

・・・・でも、

「しゃーないなぁ。ほれッ、メロンパンとりんごジュース」

「まじでっ?!やった、ありがと時雨君!!」

時雨君の優しさや好意、それがあたしの頭を狂わせてしまう。

ついつい素に戻って、無防備になってしまうんだ。

「あれ、時雨君も一緒だ」

よいしょと隣に座る時雨君の手には、あたしと同じものを持っていた。

「ん?澪をマネてみた」

ケラケラと屈託のない笑顔。あたしまで笑顔にしてくれる笑顔。

・・・・まるで——

「時雨君の笑顔ってさ・・・」

「・・・太陽みたいだよね」

ブフッッ——!! 隣でコントのようにりんごジュースを吹く。

「いきなり何を口走ってんねん・・・・」

「・・・とりあえず口拭かない??」

タオルを差し出す。タオルを受け取る。口を吹く。「洗って返すわ」と時雨君。

・・・正直、なぜか笑いそうになった(笑)

「別に思ったコトを言っただけだよ」

「思ったコトて・・・・」

苦笑しながらあたしを見つめる時雨君。

仕方ないじゃん。本当にそう思ったんだもん。

「あたし時雨君の笑顔好き」

「・・・・・っ」

満面の笑みで時雨君を見つめる。

一瞬、時雨君の顔が赤くなったかと思うと、あたしの肩に重みがのった。

「そないな顔・・・・すなや」

ドキンドキンと胸が速く脈打つ。

耳元の近くで時雨君のか細い声が響く。

あまりにも切実な声で言うから声も出ない。

ギュッと鷲掴みにされた気分だ。


ゆっくりと顔を上げた時雨君の顔は、とても切ない・・・寂しそうな顔をしていた。

「またあの時みたいに・・・しとーなる」

「・・・・・っ」

あの時・・・・

昨日のことのようにフラッシュバックする。

時雨君に・・・・キスされたこと。


コツンとおでこがぶつかったかと思えば、柔らかい感触。

額に時雨君がキスをした。

時雨君と至近距離。近くで見る時雨君は、本当に端正な顔をしている。

性格もすっごい良いからモテるのも頷ける。

「ごめんな・・・・、んじゃまたな」

しばらくたってから、時雨君は去っていった。


無理矢理作った、笑顔を残して・・・・