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Re: アタシは今日も恋をする。(参照してください) ( No.21 )
日時: 2010/08/06 21:30
名前: ハルカ (ID: apTS.Dj.)

Ⅱ【010】


三鷹side







ピンポーン・・・

「・・・・・」

・・・誰も出ねぇんだけど?俺は澪と一緒に学校へ行こうと澪の家へ来た。

だけど出てくる気配が全くない。

・・・てゆーか車ねーじゃん。んだよ、休みかよ。

俺は澪が気になるものの、一人学校へ向かった。



「うす」

「進藤おはー。ってか、澪は??」

「休み?」

「なんで、?なのよ」

仕方ねーじゃん。ホントに知らないし。

木下が自分の席へ戻ったため俺も同じく席に着く。

さっきメールも電話もしたのに帰って来ねぇし・・・。

あーあ。俺ってそんなに信用ねぇのかな??

幼馴染みだから・・・とかそんな理由じゃなくちゃんと・・

ちゃんと何かあったら相談くらいして欲しい。

昨日あんなに元気だったのに。旅行の話だって聞いてない。

「はぁ——」

HR中、俺は澪のコトばっか考えててなんの話も聞いてなかった。



放課後


〜♪♪下校中にケータイの着信が鳴り響く。

【着信:澪】 澪だ・・・。

ケータイを開き、通話ボタンを押す。

「三鷹?ごめん心配させて、風邪引いちゃって・・・。」

「うん、風邪大丈夫か?」

「たいした事ないよ。あ、今日体育祭の種目決めじゃなかった?」

「あぁ、俺らは学級リレー、学年リレーになった」

「・・・・」

「・・澪??」

「あ、いや・・走るやつだけじゃん!!」

「だって俺らクラスの中で一番速いし」

「はぁ、疲れるな〜・・・。まぁ、仕方ないか!!」

「ん?あ、あぁ・・・」

「・・・三鷹?」

ふと、いきなり澪の口調が明るくなった気がした。

それに違和感を感じた・・・。

澪のヤツ・・・

「なぁ、澪・・・。俺に隠し事してないか?」

「・・・え」

「してるだろ・・?」

澪の声が一瞬震えた。俺はそれを見逃さない。

「なんで・・?なんでそう思うの?」

「ずっと見てきたから、それくらいわかる」

「・・・・」

澪が電話越しに黙り込む。

「・・・俺じゃ、頼りにならないか?」

沈黙が耐え切れなくなって俺は口を開く。

「・・・ちがっ・・!?」

「・・・何?」

「・・・・!」

今、目の前に澪がいなくてもどんな表情かおをしてるのか想像つく。

うつむいて、歯を食いしばって制服のスカートを握り締めて・・・

必死になにかを訴えようとする。そのときにするしぐさ。

「ゴメン、切るな」

——ッブツ ツーツー・・・

自分で通話を切ったのにひどく後悔してる自分がいた。

「なに八つ当たりしてんだよ・・・・!」

俺は道端に座り込み頭をグシャグシャに掻いた。