コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.29 )
- 日時: 2011/07/25 21:38
- 名前: ハルカ (ID: HijqWNdI)
Ⅲ【014】
〔リレーに出る方は前に集合して下さい〕
「いよいよ二人の出番だねー!!!ぶっとうしだけど、頑張ってね!!!☆」
「わかったから離れてっ!!!」
抱きついてくる鈴菜をはがして、あたしは駆け出した。
ごめんねお母さん。寿命ちょいっと短くなるかも・・・?
だけどね?今のうちに好きなことをするって決めたから・・・
「澪ー!!行くぞー」
手を振って待ってくれている三鷹に向かって、あたしは静かに微笑む。
〔位置について・・・よーい!!!パーンッ!!!!〕
一斉にクラスで一番速い人たちが走り出す。あたしと三鷹はアンカーだ。
〔2、1、5、3、4、6組の順番です!6組頑張ってください!!!!〕
「「うおーー!!2組ーー!!!」」
「「1組ぬかせーー!!」」
声援が熱くなる。現在3組は4位。だけどここで全力で走ったら次の学年リレーが・・・。
学級リレーはクラス対抗。学年リレーは1,2,3年各二人ずつ出るリレーだ。
体力持つかな・・?去年も出たけど、今回は・・・。
・・・ポン
「緊張してんの?」
「んな訳あるか」
頭に置かれた手を振り払いキッと三鷹を見つめる。
「絶対抜かしてやる」
「おう」
お互いに微笑みハイタッチをする。
弱音なんて吐いてられないっ————!
「全員抜かしてバトン渡すよっ!!」
あたしは三鷹にそういい残しスタートラインに着く。
4走者目が次々と走ってくる。
「瀬田川っ、頑張れよっ!!!」
「りょーかいっ」
バトンを受け取り、あたしは全力で走った。
まずは・・・一人目っ!!!
〔3組瀬田川選手、5組を抜かしましたー!!〕
次は・・・二人・・・目っ!!!
〔おぉーーっと!なんと1組も抜かしてしまいましたー!!
残るは2組だァー!!!!」
「うおー!!瀬田川ーー!!!」
「澪ーー!!ぬかせぇええ!!!」
声援が一斉にあたしに向けられる。恥ずかしいな・・・;;
あたしは更にスピードを上げる。あと一人・・・
————!!!
〔おぉーー!!なんと三人目、2組も抜かしましたー!!
3組、一位です!!!〕
「「うおぉぉーー!!!!」」
「澪、すごーい!!!!」
クラスのみんながワイワイと、更に盛り上がる。
「本当に全部抜かしやがった」
あたしはスタートラインに立っていた三鷹にバトンを渡す。
「二周頑張って☆」
「おう」
・・・パーン!!!〔一位は3組ー!!続いて2組、5組ー・・〕
「おい・・・」
座り込んで息を整えていると、三鷹があたしに声を掛けた。
「おつかれー」
「おう、ってか、出番ねぇじゃん」
一回オチ・・ww