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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: アタシは今日も恋をする。(参照してください) ( No.4 )
- 日時: 2010/08/06 21:22
- 名前: ハルカ (ID: apTS.Dj.)
Ⅰ【001】
放課後の静かな教室。教室は夕日の綺麗なオレンジに染められていた。
—————瀬田川 澪 あたしは一人教室と同じようにオレンジに染められていた。
頬の涙を除いては……————
「…別れよ」
彼からの唐突な言葉に目を見開く。だけどどこかで気づいていた。
「いきなりだね」
あたしは笑顔だった。そして冷静だったと思う。だって声が震えてないし、笑っていられてるもの。
彼はあたしの顔を悲しそうに見つめる。そして言い辛そうに…
「俺には無理だ…」
あぁ…この人もか…。この人も【あの話】を聞いたから…。
わかってた。わかってたよ?こうなるって。だって今までだってそうだったから。
「そっか…」
力なく笑うあたしに彼は「ごめんな」と悲しい笑顔を見せて教室を去っていった…—————————
「はぁ…————」
机に顔を伏せる。…泣きつかれたな。
誰かいないかな———受け止めてくれる人…。
…いないか。だって何回目だろう。【あの話】を聞いてみんな【無理だ】とか【受け止められない】とか。
もう、限界だよ。
ぐっと掌を握り締め、あたしは自分に言い聞かすようにそっと呟いた。
—————————【あの話】はもうしない。
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