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Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.43 )
日時: 2010/08/16 11:13
名前: ハルカ (ID: Jp7wPE2D)

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あたしが泊まるって言った瞬間、三鷹は「へ?」とでも言うように目をパチパチさせていた。

こんな時でも三鷹の反応はおもしろいと思う。



「澪ちゃんたくさん食べてねー♪」

「んじゃ、遠慮なく☆」

「僕、みーちゃんの隣ー♪」

わいわい騒ぐ我が家。いっつもこんなににぎやかに食べないが、澪が来ると毎回こんな感じになる。

本当にお調子者の家族というかなんというか…

…——つーか

夕兎ゆうと、俺が澪の隣だ」

夕兎とは俺の弟で小学2年生だ。ちなみに俺と同様に澪が大好きである。

「やだーっ!僕だよー!」

そういって澪に抱きつく。

オイ、コラァッ!!!許可なく俺の澪に抱きついてんなよ!!

「じゃあ、夕兎君はあたしの膝の上でいいよ」

「ホントー??ならお膝にするー!!」

「なっ…??!」

夕兎は澪の膝の上に座り、そのまま俺に向かってアッカンベーをしてきた。

…ムカツク弟を持ったもんだわ。澪がいる時だけ甘えやがって…

内心羨ましく思いながら俺は澪の隣に座った。

「こうして見ると家族にみえっぞー」

「親父、夕兎が息子なんて俺は嫌だぞ。絶対」

がははと冗談を言いながら笑う親父に静かな否定をいれた。

そんな話が耳に入っていないかのように隣で澪と夕兎が楽しく夕飯を食っている。

俺はその光景(澪だけ)を静かに見つめていた。

俺の視線に気づき澪が俺のほうを見る。「何?」とでも言うような表情をした。

その顔に俺は少し微笑んで口パクであることをいった。

「ほうこくしていいか?」

「…?もっかい!」

俺の口パクが通じなかったのか澪は人差し指を立てて首を傾げた。

「ほうこくしていい??」

やっと通じたのか少し顔を赤らめながら頷いてきた。

それを確認してから俺は箸を置いた。

「なに、もう食べないの?」

「親父、母さん。報告があるんだ」

「んだよ、改まって」

人が真剣に話そうとしてんのに二人は箸を動かし続けていた。…もういいよ、ツッコまねぇよ。

諦めて俺は本題に移った。

「実は俺ら…付き合うことになった…」

一瞬、親父たちが俺たちのことを交互に見て、最後に顔を見合わせた。

そして平然と…

「「あぁ、しってるよ」」

…———

「なんで知ってんだよ!!?」

ここは突っ込まずにはいられない。澪もポカーンとしていた。

「いやなぁ…母さん」

「そうねぇ…見るからにそうだと思ったわよ」

もう一回顔を見合わせて笑う二人。なんだよそれ!!!

「僕もわかんないよ!!」

夕兎も身を乗り出して聞いてくる。すると…

「「大人をなめちゃぁいけないよってコトだよ!!」」

どーゆう意味だよそれ!!!ますますわからん!!!

「「そうなんだ…」」

「おいっ!流されんな夕兎!!っつか、澪も!!」


そんなこんなで夕食の時間は過ぎていった—————