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Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.69 )
日時: 2010/08/03 02:18
名前: ハルカ (ID: Ql6I3uXy)

Ⅴ【022】






「なぁ、今日も泊まんのか?」

帰宅途中、三鷹がふと思い出したように口を開く。

「うーん・・・わかんない」

あたしは伸びををしながら答えた。

実際、まだ家に帰っても問題がある。———昨日の、 お母さんとのケンカ事件だ。

「つーか、今更だけど・・・」

「・・・昨日、お母さんとケンカしちゃったの」

「なるほど。だからか・・・」

本当に今更泊まりに来た理由を聞いてくるなよ・・・;;

三鷹は疑問解決に満足したのか先に足を進める。

そして先に進んだのかと思えばいきなり振り返り、ふいに手を差し出してきた。

「・・・何?」

いきなり手を差し出されても意味がわからない・・・。手を握ればいいのか??

あたしの頭の中には?が浮かんだ。

意味がわかっていないあたしに三鷹が深ーいため息を吐く。

そして「鈍感過ぎだ」とそれだけいってあたしの手を強引に握り引く。

・・・鈍感?あたしが?そんなはずがない。

あたしはこれまでにいろんな人と付き合った。だから大抵の事は・・・

そう思ったが、ふと思い出す。

そういえば・・・三鷹以外の男にもそう言われた様な・・・ ・・・はて?


「じゃーな」

「うん」

「また泊まんのはいいけど・・・」

・・・いいけど? あたしはそのまま三鷹にそのあとの言葉を言うように急かした。

「・・・いいけど何??」

「・・・今度は仲直りしてからなぁー!!!!!!」

三鷹は腹の底から大きな声を出した。

「・・・なっ??!」

「じゃーなっ!!!」

っいきなり何なんだ、アイツは!!!びっくりするわ!!近所迷惑だ!!!っ恥っずかしいわぁああ!!!!

あたしは心の中で突っ込みを入れまくった。

だけど知ってるよ? それはあなたの優しさだって。 あたしを励ましてくれたんでしょう??

「・・・バカ」

・・・やっぱり三鷹は本物のバカだよ・・・





一回切り