コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: Because you were「貴方がいたから」 ( No.89 )
- 日時: 2011/02/18 15:50
- 名前: ハルカ (ID: HijqWNdI)
Ⅵ【025】
気付けば保健室。あたしはベットに寝かされていた。
隣を見てみると、この間とちがって三鷹はいなかった。
ひどく不安を覚えながらもあたしは起き上がる。 それと同時にカーテンが開かれた。
「澪・・・、大丈夫?」
カーテンから覗いた顔は鈴菜だった。
「うん、平気・・」
そういった後、無意識に三鷹を探してしまう。
「進藤は、鞄取りに行った。 今日は早退だって」
「・・・そっか」
あたしは力なく微笑む。
「で、何があったの?進藤いなし・・・話して??」
彼女なりに気を遣ってくれたんだと思う。
きっと三鷹に話せない話があるんじゃないかって・・・、だから傍から離れさしたんだ。
「うん」
「・・・さっき教室で、抱き寄せられたっていってたよね?・・・なんで?」
「・・・よりを戻したいって言われて、断った。
しかも佐山・・あたしと三鷹が付き合ってること知ってるのに・・・・・」
「・・・そしたら抱きしめられたの?」
「・・・どうせまだ、病気のこと言ってないんだろって、だけど俺は知って尚より戻したいって
三鷹だって病気のこと知ったら・・・、きっと、別れるだろうって」
渡り廊下でのことを説明した後、あたしは俯いて正直に自分の気持ちを言っていく。
「あたしあの時、・・・ちょっと動揺しちゃって・・・。
佐山の言ってること、今までに何回もあったから・・・そしたら、抱き締められちゃって・・」
「・・・・そっか」
鈴菜も同じように俯く。 あたしは無言でゆっくりと鈴菜を見つめた。
「だけど、あきらめないって決めたから・・・。いつか必ず、病気のこと話すって決めたから・・」
あたしの視線に気付いたのか鈴菜はあたしを真っ直ぐに見つめる。
そんな彼女にあたしは笑顔を見せた。
「鈴菜に全部話したとき・・・あたしは覚悟を決めれたの・・・
だから佐山と話してるときも鈴菜の顔が浮かんで、ちゃんとあきらめないって言えた」
「・・・・澪」
「心配してくれてありがとう、鈴菜」
涙目になった鈴菜に微笑むあたしは、鈴菜の感謝の気持ちでいっぱいだった。