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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 「あたし達、双子ですっ!」 ( No.2 )
- 日時: 2010/06/19 17:03
- 名前: ☆愛未☆ (ID: 3JMHQnkb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/bbs/index.cgi?mode=view&no=11073
1話 華恋目線
新学期———————。
華恋は中学2年生になった。
・・・まだまだ見た目と性格は子どもだけど。
「華音、早くしないと、置いてくよ?」
「えぇ〜待ってよ。」
玄関でトーストをくわえながら靴紐を結ぶ華音。
私の、双子の妹。
「へへっ。おまたせっ☆」
「ほらぁ!行くよっ」
「行ってらっしゃい」
と、ママの声。
「行ってきます!」
と、私と華音の声。
・・・
いつも言葉がかぶるんだから・・・
「うわっ!あと、15分で遅刻じゃん!」
口の周りにトーストのかすをつけてる華音が言う。
「誰のせいでこんなに遅くなったと思ってるの?」
「まぁ、しかたない。はしろっ!?」
「えぇ〜、朝から走るの?」
「いいからっ!」
私の手をとると華音は走った。
「え!ちょっ、早いっ!止まってよっ!!」
「これだと5分でつくから大丈夫☆」
『大丈夫☆』じゃ、ないし。
足が追いつかない。
華音は小さいころから足が速い。
陸上部だから、前より早くなってる気が・・・
まったく・・・
「でも、そこが華音らしい」
ボソッと呟いた。
「ん?なんか言ったぁ?」
華音が走りながら振り向く。
「ん〜ん。べつにぃ」
私はニコニコしながら言った。
「へへっ。変な華恋。」
「・・・ふふっ!」
「なんだよ急にぃ・・・あははは!」
私達は笑いながら、仲良く登校した。
(本当に、5分でついた)
朝から華音に振り回された華恋でした。
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