コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 憂鬱メアリー |塩素アレルギー ( No.238 )
- 日時: 2010/07/20 13:13
- 名前: 七海 ◆On3a/2Di9o (ID: L0k8GmDX)
長いし、もう声か何かにアルファ波が含まれてるんじゃないかと思うくらい睡魔を誘う校長の話を聞き流しながら、あたしは体育座りでぼーっとしていた。今日は一学期最後の日で、終業式だ。周りを見渡すと、誰も校長の話なんて真面目に聞いてない。隣の男子なんて寝てる。あー、あたしも寝たい。けどこの体勢のまま寝ると、あとになって肩こったりして苦労するんだよなと諦める。
体育館の中は全校生徒と先生たち全員が集められてるわけで、凄く暑い。皆汗をかいてて、プールに入った後みたいになってる人もいる。あたしもだらだらと汗をかいてて、あータオル欲しいなーなんて思う。
「起立!」
いきなり教頭がそう言うから、少し驚いた。慌てて立ち上がる。人よりワンテンポ遅れてた。あー暑いなー早く終わらないかな。そんなあたしの希望とは裏腹に、この後も表彰だの夏休みの生活についてだの、どんどんと長引いてくのだ。
*
帰り道。あまりの暑さに息が切れて、道路を歩いてるだけで体が焼けていくような感覚に陥る。ずっと先の道路はゆらゆらと陽炎が出来てる。朝、天気予報で今日は暑いですよー! なんて言ってたけど、言われたところで何も防げない。それに加えて通知表が今日は返ってきて、まあそれはそれは悲惨な結果だったことも働いて帰路につく足が重くなる。とっとと家にかえって扇風機にあたってアイスとか食べたいけど、親にこれを見せたくない。何だこの矛盾。
小学校も今日が終業式なのだろうか、ランドセルを背負ったぱっと見二年生か三年生くらいの男の子たちが楽しそうに走りながら帰ってる。「家帰ったらゲームする!」とか何とか言いながら。良いなあ、あたしも帰ったらドラクエのレベルあげて、とっととラスボスを倒しに行かなきゃなーとか思いつつ、スニーカーで地面を蹴った。
何はともあれ、明日から楽しい夏休み!
(サマーバケーション!)