コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 星空ジャック! | スターダスト ( No.251 )
- 日時: 2010/07/24 14:40
- 名前: 七海 ◆On3a/2Di9o (ID: L0k8GmDX)
あたしは四年生きれば良いほうと宣告されて、成人することは凄く厳しいそうです。だけど不思議と怖くないし、それでもいいやと思えるのです。
あたしには凄く好きな人がいて、彼もあたしのことを好きだといってくれました。相思相愛、凄くうれしい。だけどあたしばっかりが「好き」と言ってる気がするから、彼に「好きって言って」と頼むと、照れ隠しに顔を背けながら「好き、だよ」と言ってくれました。幸せすぎて怖いというのは、こういうことだと思います。
あたしは四年くらいしか生きられません。だから彼に、
「あたしが十六歳になったら結婚してね」
そう頼みました。彼は笑って「勿論」とあたしの頭を撫でました。触れられた部分が熱い。
そのときだけ、あたしはあたし自身の体を恨みます。どうしてもっと生きられないんだろう。今はこんなに元気なのに、普通に学校だって行ってるのにどうして四年しか生きられないの。どうして彼ともっと一緒にいれないんだろう。
そして不思議なことが一つだけあるのです。あたしは彼の名前が分からないのです。以前、どうやって呼んでたの? どうして名前も知らないのに好きなの? 疑問でいっぱい。名前が、分からない。
*
窓の外から入り込んでくる眩しい日差しで目覚める。飼い猫の鳴き声が今日も可愛い。
……今のは全て夢だったのだろうか。わたしは断じて余命宣告なんてされていないし、凄く健康体、それも驚かれるほどだ。夢で出てきた彼のことなんてしらないし、そもそも今現在わたしに彼氏なんていない。
だけど、幸せな気分で胸がいっぱいだった。確かに夢の中では、あたしは病気を持って長く生きられない女の子で、大好きな彼と一緒だったのだ。余韻に浸ったまま、ベットから降り部屋を出る。顔を洗わなきゃ。現実世界のわたしに、戻らなきゃ。
(夢の中の自分)
今日の朝リアルにわたし自身に起こったことです\^p^/
夢とは感じないくらいリアルな夢だった……