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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 白雪姫はりんご嫌い ( No.257 )
- 日時: 2010/07/26 14:24
- 名前: 七海 ◆On3a/2Di9o (ID: L0k8GmDX)
あなたのことが好きなんだってこと、気付かれたくなかった。
気付かれたらそこでおしまい、もう友達に戻ることは出来なくなりそうで。それと、もし相思相愛だったら凄く嬉しいけど、もし私の一方的な片思いだとしたら凄く辛いから。きっと相思相愛なんだって信じられる程、私は自分に自信が無かったから。
だから自分を守るために言った「嫌い」はあなたを酷く傷つけてることなんて、全く気付けなかった。嫌い、好きなんかじゃない。重ねる言葉は嘘で塗り固められてるのに、あなたはそれに気付かない。当然のこと。本当は大好きです、大好きすぎて怖いくらい。そう言いたいのに本当は。私の気持ちは自分に嘘をついていく。
そんな馬鹿みたいなことを繰り返していた矢先、あなたにはとても可愛い彼女が出来たと知った。素直で優しくてまるで私とは正反対の女の子。どうして、そんな疑問なんて生まれてこなかった。私は馬鹿だったのだ。好きと伝えなければ、相思相愛なんて無理なことだったのに。あなたにこの想いが知られるのが怖くて、重ねた大嫌い。ごめんねと今更謝ったってきっと手遅れ。私は本当に馬鹿だったのだ。
廊下ですれ違う二人はとても幸せそうで、それと同時に何ともいえない気持ちを生まれさせた。ねぇ、好きでした本当に。素直になれなかった、私が馬鹿だったのです。あなたに言っても、もう届かない。届いては、くれない。
(大嫌い)
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