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Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.4 )
日時: 2010/07/19 16:31
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−02



岡本希咲。

クラス中から不思議ちゃん扱いされてる奴。
確かに、そう言われるのも頷けるな。


「ねえ、伊槻くんって頭いいよね、憧れるよ。」

「…それはどうも。」


できれば話しかけて欲しくない。
俺は一度も視線を岡本へ向けなかった。


「私、伊槻くんと友達になりたい!」

「!?」


初めて目を向けた時だった。
岡本のKYな言葉に、一斉に皆がこっちを向く。
何言ってんだこいつ…!?


「伊槻くんって、かっこいいし、頭も良くてー…
 運動も出来ちゃうし、仲良くなりたいんだ!」

「誰がお前なんかと仲良くすんだよ。」


俺が突き放すと、急に静かになった。
ちょっと言い過ぎたか……


「じゃあ、傍にいるだけならいいでしょっ?」


こいつは再び笑みを浮かべた。
俺は反射的に思い切り机を叩いた。


「テメェ、目障りだ、失せろ。」


手が痛くなる程に。


「希咲ちゃん、諦めなって。
 こいつマジで女に冷てぇから。」


横に割り込んできたのは和樹だった。
冷たいのは、女も女でああだから。
そんな事お前なら分かってるだろ。
中学から一緒だったんだから。


「そおなんだー…」


「そうそ、だから俺と友達になろうよ。」


「うん、いいよ!」


話の流れがおかしいだろ…。
勝手に2人で会話を弾ませている。
まあ似た者同士だからな…


「おい、その変な関係に俺を巻き込むなよな。」

「んもおー伊槻ったら〜ぁ」

「きめえ」

「うほっw」


和樹も相当なドMだ。
ひでー事言ってもめっちゃ笑ってるし。
こんなんだから、ずっと彼女が出来ねぇんだよ馬鹿。


「俺は和樹でいいからね。希咲ちゃん。」

「わかった!和樹ね☆
 伊槻くんも伊槻って呼んでいい?」

「ぜってー呼ぶな。」

「え〜」

「こら伊槻。オンナノコには優しくしなさい。」

「きめぇぞテメェ。」

「え〜!」


       最悪だ。

         変な馬鹿ばっかりで…。