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Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.5 )
日時: 2010/07/14 01:19
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−03



「腹減った〜。購買行こう伊槻。」

「ああ」


今日は時間が無くて朝何も食べられなかったから、
ものすごく腹が空いている。
しかし、その後すぐのあいつの言葉で、
俺の食欲は一気に失せた。

「ねえ!2人共!私も一緒にお昼食べていいかなあ?」

「うんっ大歓迎☆」

「何言ってんだ和樹っ!!」

「いーじゃんいーじゃん☆」

「ざけんな…」


今日は厄日だ…。
岡本を見た途端、真っ先に
目線が行ったのは岡本の弁当。
ものすごく大きい。
三段の豪華な弁当箱に、+デザート(大)
こんなに何食うんだよ。


「じゃあ教室で待ってるね。」

「うん☆なるべく早く買ってくるわ〜」


教室を出てからかなりの速足で和樹は歩く。
俺との距離は、広がる一方。
そんな中、俺の気配が無いことに気がついたのか、
和樹は後ろを振り向いた。


「オイ、急げよ伊槻〜。」

「何であいつのために俺が急がなきゃならねーんだよ」

「またそうゆう事言う〜!」

「めんどくせーな」


適当にパンと飲み物を買い、また教室へ戻る。
和樹は教室が見えた瞬間猛ダッシュ。
こいつもとことん頑張る奴だな。

岡本は机を3つ並べ、既に弁当の準備も終えて、
すぐ食べられるような状態になっていた。


「あっ来た来た♪」

「ごめん希咲ちゃーん、待った?」

「ううん!」


この2人は食べてる間もずっと、
くだらないような会話で盛り上がっていた。
俺はただただ黙って食べていた。


「伊槻くんもなんか話そうよ!」

「黙れよ。」

「…もー」


岡本のあの弁当が喋りながら食べているにも
かかわらず、半分ぐらいまで減っている。
こいつ、すげえ大食いなのか。


「──ねえ、岡本ずるいよね。」


「思った!なんで伊槻君と一緒に
 昼たべてんねん!!」


「…うざ。」



昼も食べ終えて、昼休みの時間。
俺は一目散に屋上へ逃げた。
岡本が付きまとってきそうで嫌だからだ。


(あれ…伊槻くんいないな…

 どこだろ…?)


「…ねえ岡本さん。」

「…え?」


          「ちょっといい?」