コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.8 )
- 日時: 2010/07/17 00:11
- 名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)
○−04
「岡本さん、ちょっといい?」
「…?」
急にクラスメイトの長谷川さんと田端さんが現れて、
私の手を引っ張る。
よく分からないまま、2人に
されるがままに連れて行かれた。
まさか悪い意味で呼ばれたなんて全然思わなかった
し。
着いた場所は、誰もいない空き教室。
使われてない机や椅子が、たくさん置いてある。
長谷川さんは素早く戸を閉めた。
「どーゆうわけ?」
「へ…?」
「なんで伊槻君と仲良くしてんの?」
「えっ?いや、別に仲良くないよ!」
伊槻くんなんて、全然仲が良いなんて言える
存在じゃない。むしろかなり嫌われてるし…。
「じゃあ何で一緒に弁当食べてたの?」
容赦ない質問攻め。
少し戸惑いを隠せなかった。
「それは…」
「ほら、あんたも伊槻君狙ってるんだろ。」
「違うよ、そうゆう感じで一緒に居たわけじゃ…
「黙れ。とにかくこれ以上伊槻君に近づくな!」
「…」
何でそんな事勝手に決められなきゃならないんだろう…?
「ったく…伊槻君に近寄る奴が多すぎるんだよ…」
長谷川さんは、ポツリと独り言を漏らした。
伊槻くんに近寄る人は、私みたいに
強制して近寄らせないようにしてるのかな。
よし!
「じゃあ!私、長谷川さん達を手伝うよ!」
「……はあ?」
長谷川さん達は目をぱちりと見開いて驚く。
ちょっと急過ぎたかな?
「告白したいんでしょ!?
うーん言葉はね…味噌汁を…」
「ちょ待て!何勝手に盛り上がっちゃってんの!?
てゆーか何だそれ!(味噌汁って結婚じゃ…?)」
「…え?違う?」
「ウチ達は伊槻君に告白なんて出来るわけ
ねーんだっつーの!」
「何で?」
「フラれるのが確定だからだよ!」
でもフラれても、好きになるのは自由だと思うし…
恐れることなんてないのに!
「そんな事言ってないで、告ってみればどうかな?」
「何も知らねえくせに…マジむかつくんだよお前!」
──────っ…
「オイ、ヤベえぞ伊槻!」
和樹が息を切らして、屋上まで上がってきた。
「何だよ。」
「希咲ちゃんが…ヤベえんだよ!!」