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Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん  /  追加修正しました ( No.24 )
日時: 2010/07/21 23:58
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−08



伊槻の彼女…!?

信じらんね──あの伊槻が…?


「伊槻っ!」

「あ?」


思わず呼びかけてしまった。
もう、この際言うしかないか。


「その隣の人、彼女?」

「違うけど」

「そっか…」


何だ。つまんねぇの。
仮に彼女とか言ってたら
奪ってやろーかなーなんて
思ったのに。


「ノート見せてもらってたんだよ。
 こいつ頭いいんだ。
 真帆、こいつはダチの和樹。」

「あ〜宮田くんと同じ3組だよね?」

「そうどぇ〜す☆
 オンナノコ大〜好き♪♪
 恋多き青少年森山和樹!」

「はは…
 ウチ2組の伊倉真帆☆よろしくね森山くん☆」


俺は一瞬にして心を奪われた。

天使のような微笑。
抜群のスタイル。
優しく完璧な性格(のはず)

これは運命といってもよろしいのではないのか!!!


「よろしく!ねえ、俺と
 メアド交換しない?」

「あ〜…真帆ケータイ持ってないんだ。
 ごめんね…」

「そっか!それは仕方ないよね!分かった!」

「和樹、異常に顔赤けぇぞ」

「えっそうかな!?そう!?
 夏の暑させいだと思うよ俺は。うん!」

「…」


真帆ちゃんのさらっとした長いストレートヘアが、
風になびいている。綺麗。

やばい、すごく惚れた…w

俺は気持ちを抑えるために、関係ない
話題へ切り替えた。


「真帆ちゃんて、そうだ、頭いいんだっけ?」

「え〜…良くないよ^^;」

「こいついつも学年1位なんだよ。」

「まっじでぇ!?俺も見習わないと!」

「あは…そんな大げさなぁ…」

「俺この間の中間で地理が12点だったんだ…w
 もう成績マジ死んでるし!」

「そこまでなら、今度勉強教えるよ!^^」

「いっ…いや!いい!オンナノコに迷惑かけてたら
 終わりだよ、俺。」


本当は教えて欲しい気持ちだけど、
真帆ちゃんなんかと2人きりで
勉強会ってなったら俺、緊張で死んじまうよ…。


「毎回真帆に負けんだよな…いつも2位。」

「でもすごい僅差だよ?宮田君とは。
 この前なんて総合得点2点差!」

「へ〜…」


伊槻よりも成績が上なんて、
相当すげーんだな真帆ちゃんて。

俺は思わず一歩引き下がってしまった。


「和樹くん、テスト勉強はもうしてるよね?」

「えっ…いや、まだ…」

「…やっぱり真帆が勉強教えてあげる!
 今日は無理だけど…明日なら大丈夫だから、
 学校終わったら真帆の家においで?」


     
         ええええええ────…!?