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Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.30 )
日時: 2010/07/30 16:06
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−11



当たり前だよな。

こんなに可愛くて、しっかりしてて…
いて当然だよな。


「この人からの告白だったんだ。
 真帆もちょうど好きだったから…
 告白された時は嬉しかったなあ…。」

「幸せ?」

「寂しいかな。
 この人今アメリカにいるし…。
 遠恋なんだ。」


一瞬、チャンスだと俺は思ってしまった。
何考えてんだ、俺…。


「あ、まだ英語残ってたよね!
 頑張ろっか!」

「ああ…うん。」

「Mr.James was always quiet
 and kind because
 the customers liked that
 when they came to his shop.」


全然集中できない。
頭からそのことが離れない…。


「はい、訳して?」

「はっ!?」

「分からない?一応高1レベルなんだけどな…」


そもそも聞いてなかった。
とは言えない…。
あ〜どうしよ…

あっ


「腹痛ぇー…」

「だ、大丈夫?」


下手な仮病だったが、
真帆ちゃんはあっさり信じてくれた。

俺は、家に帰ることにした。


次の日。


「伊槻…俺どうしたらいい?」

「何が?」

「俺…最低なんだ。どうしよう。」

「言ってる意味がわかんねーんだけど」

「真帆ちゃんに…彼氏がいるんだよ…」

「へー」


あっけない態度。
正直伊槻に励ましてもらいたかった。
まあそもそも励ますキャラじゃないか。
ますますヘコむ…

俺情けないな…。


「どうしようって聞かれても俺困るんだけど」

「…ごめん」

「だけど俺的にお前は頑張った方がいいと思う。」

「え…?」

「彼氏いよーが関係ないんじゃね?」

「……」


そうなのか…?

俺は頑張ってもいいのか?

真帆ちゃんに愛を告げていいのか?

     

───俺は伊槻みたいに器用な男じゃない


         もっと…詳しく教えてくれよ…