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Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.35 )
日時: 2010/08/04 16:39
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−13



中間が終わり、休日が過ぎ、月曜日。

掲示板には大勢の生徒が賑わっていた。
中間の結果が貼ってあるからだ。

俺も、人を押しのけて、自分の名前を探す。
すぐに見つかった。────びっくりだ



第二学年 一学期 中間考査結果

1位 岡本希咲 500点

2位 宮田伊槻 498点 

3位 伊倉真帆 490点

      ・
      ・
      ・


──岡本…満点じゃねぇかアイツ!!!!


「すご…あの岡本って子、不思議系だから
 頭悪いのかと思ってたら1位じゃん」

「宮田くんや伊倉さん越すなんてすごすぎ…!」

「満点とか本当にあるんだ〜」


俺、正直見くびってた。
ぜってーあの手のタイプは馬鹿だと思ってた。

驚きすぎて何が何なのかわかんねぇ…


「…3位…?」


真帆の声。

──そうだ、確か真帆は…親が厳しくて…


「いやぁあああああ…」

「真帆ちん大丈夫!?顔真っ青…」

「3位…怒られる…殺され…」

「すごいじゃん3位なんてさ〜!
 今回の中間難易度高いって先生も言ってたし」

「……」



「ねえ伊槻くん、真帆ちゃんどうしたの?」

「岡本か…。
 …真帆の親は厳しいんだよ。」

「厳しい?」

「1位から落ちれば、暴力とか、
 平気で振るうらしいぜ」

「っ──暴力!?」

「そ。1年の時一回
 2位取っちゃってさ。次の日
 青アザつくって学校来たんだよ」

「それは…」

「多分暴力だな。ありゃ」

「ひどい…ありえない!!
 ひどすぎるひどすぎる信じられない〜!!」

「黙れ」

「(黙れって…;;)」


「伊〜槻〜!希咲ちゃ〜〜ん」

「…和樹!!どうだった?」

「98位☆やべ〜ぐらい嬉しい!」

「お〜和樹にしてはやったんじゃね」

「伊槻くん、この学年って何人いるの?」

「128。」

「へ〜頑張ったんだね!」

「これも全部真帆ちゃんのおかげなんだよ。
 真帆ちゃんにお礼言わなきゃ。
 場所どこか分かる?」


…和樹、まだ何も知らないんだよな。
言いにくいっつの…。


「…保健室」

「保健室?え?何で?」

「体調崩した」

「え!!それは一大事!
 ちょっと保健室行ってくる!」


猛スピードで廊下を走る和樹。

…行かない方がいいかもしれない。

今真帆は相当気分が悪い。
行っても、多分かえって不機嫌にするだけだ。

真帆は励ましても、そのことなんて聞いてない。
他の人が何を言おうと、事実は変わらない
って思ってるから。


和樹を止めようと決意したときには、

       もう和樹の姿は無かった。