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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 不器用なつくり笑い。 ( No.11 )
- 日時: 2010/07/11 13:07
- 名前: めふぁ ヽ(´∀`) (ID: B1rykyOu)
- 参照: ずっと見つめる 視線の先 。
リビングには、大きく白いソファに、
手や足を広げて堂々と座っている父の姿がある。
「ひより、お母さんの言う事聞かないと」
そう私に言い放って、
のんびりとおつまみを頬張ってテレビを見ている。
私は、その言葉が異常に頭に来て、
父に怒鳴り声をあげた。
「何で言う事聞かなきゃいけないの!? 偽のお母さんのくせに!」
そう言って、
私は急いで二階へつながる階段を上って、自分の部屋へと入った。
一階からは、かすかに義理の母と実の父の話し声が聞こえる。
私が父に怒鳴ったとき、父は呆然としていた。
少し悪かったと思っている。
部屋に入ったとともに、
生温かく、もわもわとした空気が部屋にただよっている。
私は、部屋の鍵を閉めて、
勉強机に顔を伏せた。
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