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Re: 不器用なつくり笑い。 ( No.4 )
日時: 2010/07/05 21:59
名前: めふぁ ヽ(´∀`) (ID: 2zVo1PMY)
参照: ずっと見つめる  視線の先 。


「葵ちゃん、本当ごめん!」


そう言って、
私にプリントの山を渡してくる女子二人。

私はこの状況には慣れていて、

今日は用事があるから出来ない、
何て事言えなかった。


女子達は、急いで教室から出て、

私は一人、静まり返った教室に一人だけ残されていた。


窓から射す夕日の光で、
教室はオレンジ色に染まっている。

私は深くため息をついて、

まだ綺麗に消されていない黒板を、丁寧に消した。


女子達から渡されたプリントは、
本当はあの二人が職員室に持っていかなければいけないが、

用事があるから、と言って私に持っていくように頼んだ。


その時は、黙って引き受けたけれども、

後からとなると、後悔するばかりだった。


「今日、早く家帰りたいのにな」


そう呟きながら、
ゆっくりと教室を出て、

職員室へと足を運んだ。