暗い廊下は、とても静かで、私の歩く足音しか、耳に入ってこない。プリントの山を抱え込みながら職員室のドアを、ゆっくりと開けた。職員室の中は、冷房がつけっぱなしで、誰もいなかった。私は急いで、ごちゃごちゃになった担任の先生の机に、そのプリントの山をそっと置いた。そして、急ぎ足で職員室を出て、教室へと戻った。