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「よぉ。俺様がウサだ。」

そのマスコットサイズのピンクのウサギは姿には似合わない、ダンディな声で言った。

「あのぉ、魔王様。コレは貴方様の趣味ですｋ…」
「だまれぇ！！」

俺の言葉は、部屋中に響き渡る魔王の声に遮られた。

「けけけ、決して桃色が好きとか、じゃないんだ！！」

魔王様のわたわたとした声…かぁええ。
じゃなくて！！

「こんなウサギ役に立つのか？」

俺が言い放った瞬間、頬に生温いものが触れた。

『ズバコーン！！』

俺は後ろにぶっ飛んだ。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
でも、俺の腹の上に乗っているピンクの物体を見て理解した。
俺、このウサギにぶん殴られたんだ…って

「ええええぇぇぇ！？」
「思い知ったか、我が力！！」

ウサギ、強い…