コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第六話 心の中を読まないで。 ( No.18 )
日時: 2010/07/23 18:04
名前: 明 ◆bIhJ0C9VEw (ID: L1jL6eOs)

「ご、ごほん。気を取り直して,だな。
貴様が我と通信できるように、方法を教えてやろう。」

未だにまおうさまの姿は見えない。
だが、汗を拭いているんだろうということは容易に想像できた。

「通信方法、ですか。」

俺は真面目な顔で聞いてみる。

「ウサを通じて定期的に連絡を入れてくれ。
ウサは偵察用の魔物だから通信機能はバッチリ搭載してある。」

まおうさまの言葉にウサは誇らしげに胸を張る。
しかし、だなぁ。

「街中とかでウサギのマスコットと話なんてしていたら、一発で変人だと思われると思うのですが?」

俺は控えめに聞いてみる。

「あぁ、それなら、貴様の思考回路が常にウサに垂れ流しになるようにうまくってやる。」

まったく俺のいい方向にはならないようです。