コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第一話 なんかいきなりあれ? ( No.3 )
日時: 2010/07/21 21:11
名前: 深キ漆黒ノ明星 ◆s1dPr7GiEs (ID: L1jL6eOs)

「はぁ」 「どした?眠いのかー?」

今、俺の目の前を喜々として歩いているのは、自称勇者の方。

(おいおい、もうへばっちまったのか?)

頭に響く声はポケットの中から。
今、俺のポケットの中には夢や希望やビスケットではなく、偵察用の魔物。

あぁ、俺。どうしてこんなことになってるわけ?
多分、遡れば何時間か前。

鼻歌なんて歌いながら、俺は下校していた。

「おい、兄ちゃん、調子のってんじゃねぇぞ」

なんていきなり声かけられる。あぁ、あれは数日前に、ぼこしちゃった不良サン。

全然調子にのるつもりなんてない。元々絡んできたのは、あっちだ。

「…しゃぁないなぁ。」

俺は腕まくりをする。不良たちはにやりとする。ふん。

俺は回れ右をして道路の方へ走り出す。人の目に付く場所に行く為に。

「てっめぇ!?マテやゴルァ!うお!?」

不良たちが大声を上げて追ってきた。ココまでは予想通りだったんだ。

うお!?という摩訶不思議な声に振り向けば、目の前に迫る不良の顔。

アイツ、こけたのかよ。と思ったと同時に俺は道路に突き飛ばされた。

「まじかよ」なんて声が聞こえた。トラックが見えた。

言葉にできないなんともいえない音が自分から聞こえた。