コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

第九話 一つ目とネットワーク。 前編 ( No.54 )
日時: 2010/07/27 19:10
名前: 明 ◆bIhJ0C9VEw (ID: 6B38yoz9)
参照: アンケ締め切り7月31日。

もそもそと歩く。
俺、どうしてこんなになってんだよ。

「はぁ」 「どした?眠いのかー?」

なんだよ、自称勇者。

(おいおい、もうへばっちまったのか?)

頭に響く声はポケットの中のウサから。

そう、やっとこ回想が終わったのである。

(長い回想、お疲れさん。)

どうやら俺の思考回路は最初から最後までクライマックス…じゃなくて筒抜けだったようです。

『テロレローン』
と変なBGMが流れる。
もしかして、もしかしなくても…モンスター登場か?

「「……」」

静かなる沈黙が流れた。
だって、目の前にいるのはちっこい一つ目ゴブリンだぜ?

「俺、木の棒拾ってくるわ。」

勇者はどこかに歩いていった。
どうするの。どうするの、俺?
てか
「うっわぁぁぁ!?本物のゴブリッ!?ちょ、食わないで!?俺、全然おいしくないっす!!」

パニックになる俺とは裏腹に相手は平然とした声で

「あ、こんにちは。あああああと申します。」

丁寧にお辞儀までついてきた。