コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: とりあえず死んでください ( No.26 )
- 日時: 2010/07/11 17:15
- 名前: 灰猫 ◆vMsFzxQbBc (ID: Z5bWY0rP)
・story1-2
昨日の夕方、俺はなんともその日二回目の
告白……と言っていいのだろうか
生まれて初めて一日に二回も告白をされたのである
——————
「し、死ねって……はい!?」
目の前の少女の物騒な言動に、俺の頭はついていけない状態だ
っていうか、お願いだからカッターしまってください
「好きなのですよ、あなたが」
いやいやいや
好きなら何故殺そうとしてんだよ!?
っつか、なんで俺が好きだって!?
知らないし!俺君の事知らないし!
「いや、ま、待ってくれよ!俺、お前の事知らねーし!」
「はい?私たちはさっき運命的な出会いをしたでわありませんか」
う、運命的な出会い!?
「運命的な出会いってなんだよ!?つーか、カッター下ろせよ!」
「まあ、もう忘れてしまったのですか?お昼休み、あなた……私の秘密を見たでしょう?」
ひ、秘密!?
秘密って独り言……というか、誰もいない空間に話しかけていたことか!?
おかしいだろ!あれの何が秘密なんだよ!
「秘密って、どういう事だよ……」
「わかってるのでしょう?私は霊が見えるのですよ、あなた、私は霊と話している所を見たでしょ?」
……?
な ん だ っ て ?
「私、霊が見えるのですよ、誰にも言えない秘密でしたのに……あなたは見てしまったでしょう?」
こ い つ 頭 お か し い の ?
え、何?
は!?霊!?
大丈夫かよこの子……
「えー……お前それマジで言ってんの?あれ、俺にはただ誰もいない空間に語りかけてるようにしか見えなかったんだけど」
「っ!そ、そんな事無いです!わ、私は霊が見えるのです!」
目の前の少女がほんの少し頬を赤らめて声を荒げる
あ、なんだ……
霊とか恥ずかしまぎれのごまかしか……
この子マジで霊とか言ってるんだったら逆に恐ろしかったわ
「と、とにかくです!あなたは私の秘密を見てしまったでしょう?……だから責任を取ってもらいます」
「え、待って、は?責任?」
「そうです、あなたは初めて私の秘密を知った人間。ですから私はあなたを好きなったのです」
「ですから」じゃねえよ!!
いや、ちょっ、って、どさくさに紛れて
好きとか!いや、内心告白は嬉しいけど!
はい!?
「ですから、とりあえず私とキスして死んでください」
……え?