コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

・story1-4 ( No.34 )
日時: 2010/07/18 22:00
名前: 灰猫 ◆vMsFzxQbBc (ID: Z5bWY0rP)




「そんな……そんなんじゃ、私達っ、愛し合うって、言えないです……っ」


いや、愛し合えると思ってたのかよ
確かにこいつはかなりの美少女だが……
さすがに刃物を近づけてくる頭の狂った奴とは付き合いたく……
いや、でもこんなに可愛いなら……
って、俺は何考えてるんだよっ!
つか、大人しそうな雰囲気してんのにな……
なんでこんな頭おかしい奴なんだろう、こいつ


「まぁ、そういう事だ、諦めろ」

「ぃ……っ、……すっ……」


まるで肺から空気をしぼり出すような小さな声で、
俯きながら彼女が呟く

ん?
なんて言ったんだ?


「っ……ですっ!」

「……?」

「いやっ!……ですっ!!」


彼女は見た目からは想像出来ないほどの大声で叫んだ

……!?
……びっ、びっくりした……


「そんなの、い、嫌です!愛してください!好きになってくださいっ!!」


整った顔をくしゃくしゃにして、まるで幼い子供の様に泣きじゃくる彼女

な、なんで、これだけの事でそんな真剣に泣くんだよ……
別に俺みたいな男、どこにでもいるだろ……
わけがわからん……


「ひっ……ぅっ、す、っ、好きっ……なんです