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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 笑顔空 / 中学編 ( No.23 )
- 日時: 2010/07/19 07:49
- 名前: ちか ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
第四話『君好き』
……でもやっぱり新しい友達とは馴染めなくて。
「おおっ!ちかじゃん!」
…と私の肩をポンと叩く、この女の子は栞だ。緒田栞…小学校同じだった、極悪女あまり関わりたくはないけど。
「あっ栞。やっほう」と軽くいうと栞は笑いながらどこかへ行き他の友達と話した。
「……有紗ちゃんっ!」
私は少し大きめの声を出し手を振った。有紗ちゃん。中井有紗がいた。小学校同じだった子。
それほど仲が良かったわけではないが、やっぱり知っている人だし、救いだよなあ……
そう思いながら私は有紗ちゃんの近くへ駆けより、少し話したが、先生が来てすぐに席についた。
みんな話ていたし、これくらいいいだろう。
……私は後ろの愛海ちゃんとなんでもない話をしながら先生の話を聞いていた。
「…えっと、俺の名前は工藤純です。それじゃ、みんな!これからよろしく!」
先生は、元ヤンっぽい先生だった。パンチパーマっぽい髪に黒い眼鏡に少しはえたひげ。
でも、優しそうで生徒思いっぽい先生だった。
「それではみんな。入学式だ!」
先生がそう言うと、みんなは席をたち、廊下に並び始めた。
私は愛海ちゃん・かなみちゃんと話しながら歩いた。
私は上機嫌だった。だって、たとえ入学式でも蒼井がいる。
私のご褒美=蒼井!変な妄想は膨らみつつあった。
蒼井のクラスが体育館へ入ってきた。私は蒼井を目で追っていた。
……蒼井はだるそうに下を向いて歩いていた。
髪の毛はぐしゃぐしゃで変な奴。なんでこんな奴好きになったの?と聞かれるけれど好きなんだから好き!と言う。
愛海ちゃんに好きな人は誰?って聞かれた。私はアイツ!と少し照れて言うと愛海ちゃんは「え」と顔をしかめた。
「—— 好きなんだから仕方ないんだよ」
そう言い、私は微笑んだ。
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