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Re: 笑顔空 / 中学編^ω^ ( No.44 )
日時: 2010/07/24 17:39
名前: ちか ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)

第十三話『となり』

それから、いろいろと研修などがあったが、特に嬉しいことも、悲しいこともなく………自分たちが今日寝る部屋に行った。
「眠いね」という言葉を誰もが発する。何もなかったわりには話は長いし…面倒な一日だなと思った。

「さっさと寝よ!」
と千夏の声に、みんなベットの中に入りこんだ。私は一つ上のベットで寝る、千夏のベットへ上った。
千夏の横のベットはかなみちゃんが寝るが、愛海ちゃんも来た。
私達は、コソコソと話をしていた。先生が廊下を歩く足音がする。
私達はばっと布団の中に潜り込み、先生を伺い、いなくなったと思えば出て、また話す。
それを繰り返した。やがて、カーテンから太陽の光が差す。
私は「朝だ」と思いベットから降りた。時計を見たらまだ5時だった。自分のベットに戻り少しまだ眠たい自分を休めた。
………7時になり、私達は食堂へ向かった。班行動なので、班で固まり列に並び、バイキングのおかずやご飯をとり近くにあった席へ着いた。

「いただきまーす!」
4人揃っていった声が少し食堂へ響き、私達は微笑んだ。
ゆっくりと箸を取った。
…………「美河ー」
横にいる作井のまた横の美河を指したこの声は。この声は…少し声がわりし始めの声で、だるそうなこの声は。
私は美河の方を向いた。……やっぱりね。私は確信を得た。
その声の正体は、……蒼井だった。私の予想は綺麗に当たり、自分でも嬉しかった。
蒼井は美河の背中にくっついている。なんだか兄弟みたいで微笑ましいんですけど。
それから、なぜか、初めからこのテーブルにいた、御崎くんは私に゛良かったね゛とでもいうような顔をした。
このタイミングで作井は席をたち、そのあいた席に蒼井が座った。
……結構近いこの席。私の胸はドキドキと叫んでいて、なんだか破裂しそうだった。

「なあ、中村さ、めかぶうまいの?」
と、これまたタイミングよく御崎が私が今口にいれている物を指差し言った。
「うまいけど」とあっさり答えると
「まずいだろ。めかぶとか食べたら腐るぞお前」
御崎くんではない、蒼井から冷たい指摘がくだった。
「うるさいですよー」とふざけて答える私に対して蒼井はハハっと笑った。
その時、コップを手に持ち、顔を隠したのは、少し赤くなった顔を少しでも見せないために考えた手段だった。