PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 笑顔空 / 中学編^ω^ ( No.49 )
- 日時: 2010/07/24 18:21
- 名前: ちか ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
第十六話『笑顔』
今日は学校。少し遅く起きたが、急いで準備をする必要もなく、ゆったり準備した。
ピンポンが鳴る前に窓から柚子が来るのを見て家を出た。
「おはよう!」と言うと「おはよう」と柚子は微笑んだ。
_
面倒な授業なんて耳に入らない。私はだるく机に体をべったりとくっつけ外の景色を見るだけ。
ようやく帰りの会も終わった。私は机の上のかばんを背負うと、上の階にいる同じ部活になった吹奏楽部のちゆきの元へ向かった。
上の階段を上るだけで、少しドキドキするんだ。君に逢えるかな?逢えたらいいなって、少しだけ期待してるんだけどね。
上の階につくと、ちゆきのクラスの目の前にある、水道場に蒼井が手を洗っていた。
……自分から話すんだ!ということを胸に刻んでいた私は、思い切って声をかけた。
「ねえ蒼井!」
と言うと、蒼井は「あ?」と言う。いつまでお前はヤンキーみたいなんだろう?と思うけど、嫌いになれない私もいた。
「手さ、どうしたの?」
と聞くと
「知らねえ!ペンキじゃね?」
と笑ってとぼけてまた洗う。
君の、笑顔が見れた。はははって笑う君がいて、つられて笑う私もいて。
なんて幸せなこと?こんなにも幸せなことはめったにないのだろう。と心に刻んだ私。
—— やっぱり笑顔が好きだから。君はいつでも笑顔でいてよ。
PR