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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 笑顔空 / 中学編^ω^ ( No.51 )
- 日時: 2010/08/01 12:07
- 名前: ちか ◆M4/Y.eOuE6 (ID: oYpakyoC)
第十八話『夏休み到来』
夏休みがやってきた。手紙告白から何週間だろう?
きっと、もう1カ月はゆうに………
「ねえ、私、蒼井のこと好きなのかな?」
ふと隣にいた、千夏に問う。千夏は少し眉を寄せ「あんな返事もやんないヤツやめちまえ!」
その言葉にちかはハッとした。
今考えれば蒼井は、バレンタイン、ありがとうというはずだったのに言わなかったし、告白の返事もくれてない。
こんな最低な奴、私はなんで好きになったのだろう?
私の頭の中には何一つ言葉が浮かびあがらなかった。
「…!!」
私は気になる人がいたことに気付いた。
工藤……工藤朔一が気になること。明るくフレンドリーな彼は、外見はかっこいいわけじゃない。
でも、みんなから慕われてる彼。私、工藤の方がよっぽどよく感じる。
席が隣で、問題だしあったり、勉強教えてくれたり、話もあう。友達っぽい工藤。
蒼井とは、仲がいいわけでもない。意地悪で、馬鹿で、最低な奴。………だけど、蒼井は私をドキドキさせる天才だったのかもしれない。
——もういいや。蒼井なんて。ドキドキするすぱいすの利いた恋なんてもういい。楽がいい。
「ねえ、ドキドキする恋と、楽しい恋。するならどっちがいい?」
——自分でもなんでこんなにも恥ずかしい質問をしたのだろう?
自分でもうすうす気づいてた。
蒼井に返事もらえてない時、どれだけ工藤に元気もらってたかってこと。
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