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Re: 恋って、難しいね ☆実話☆ ( No.147 )
日時: 2010/08/03 21:08
名前: 仁菜 ◆UzHpQelzmA (ID: L7bcLqD7)

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「はい川島です」

きたっ

あたし、言わなきゃ。

「あ、あの、鈴野ですけど、悠也くんいますか」


噛んじゃった。


「・・・」


あれ?聞こえてない?

あたしは受話器を握り締めてもう1回言う。

「あの、鈴野ですけど悠也くんいますか」

よし、次は噛まないで言えたぞ。

そしたら

「あ、誰かと思った」

え・・・?

悠也くんだったの!?

あたしてっきりお父さんかなぁと思ってたのに。

「今日、どうする?」

あたし、悠也くんとお話してる・・・。

「どうしよっか、竜」

ん・・・?

今、竜って言ったよね。

「え、竜、いるの?」
「うん」

なんですとっ!!

「さ、さっきひーちゃんが竜ん家電話したけど
出なかったって言ったのは悠也くん家にいたからかぁ」
「あぁ、竜ね、家の鍵忘れたから俺んち来てんの」

・・・馬鹿だ。竜って、馬鹿だ・・・。

「あ、そうなんだ・・・」
「で、どうするの?」
「・・・どうしよっかぁ」

あたしはなぜか部屋を歩き回る。

「雨、降ってるし、また今度にしない?」
「また今度って、いつ?」

あたしはすぐ聞いた。

だって、これで電話切るの、嫌だもん。

「竜と作戦会議すっから待ってて」
「うん・・・」

でも、作戦会議の内容まる聞こえ。

これ、作戦会議って言うの?

少し経ってから

「8月3日の午後なら俺も竜も空いてるけど」
「3日?ちょっと待ってて」

あたしは予定表を見た。

うん、この日なら大丈夫。

「大丈夫だよ」
「じゃ、3日の2時半で」
「はぁーい、忘れないでね」
「忘れないよ。じゃーな」
「バイバーイ」

そう言って電話を切り、静かに受話器を置いた。