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２４

あたしは電話を切った後、ギュッと受話器を握り締めていた。


・・・悠也くん。

２人で、こんなにお話したの、何年ぶりだろう。

嬉しかったなぁ。


あ、ひーちゃんに電話しなきゃ。

ひーちゃん家の電話番号を慌てて押す。

ひーちゃんはすぐに出た。

「ひーちゃん、悠也くんが雨降ってるから８月３日にしようって」
「３日？いいよ、２時半？」
「そう、２時半」
「分かった」

あたしは思い出して

「あ!ひーちゃん!」
「なに？」
「竜ね、今悠也くん家にいる」
「はぁ!?」
「家の鍵忘れたんだって」
「馬鹿じゃん」
「馬鹿だよね」
「じゃ、３日の２時半でいいんだよね?」
「うん、そう」
「じゃ、またねぇ」
「バイバーイ」

３日かぁ・・・。

楽しみにしてたのに日にち伸びちゃった。

早く３日にならないかな。






このあとの３日、茅穂と瞳美は


思いもよらなかった出来事が起こるのです。