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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋って、難しいね ☆実話☆ ( No.25 )
- 日時: 2010/07/22 14:56
- 名前: 仁菜 (ID: 3JMHQnkb)
4話
宿泊学習のイベント、シーフードカレー作りの時、
茅穂は嬉しかった事があった。
カレー作りの時、茅穂は未琴ちゃんと彩音ちゃんと一緒に、
カレー作りに使う道具を取りに行った。
その時ちょうど1人で道具を運んでいた悠也くんがいた。
“え?1人?・・・重そうだなぁ”
そんな事を思ってたら悠也くんが鍋の蓋を落としてしまった。
「うわっ、やべっ」
慌てて拾おうとしたけど、他の道具が邪魔で取れない。
地面に置こうとしてたけど、天気は生憎の雨。
私は片手が空いていた為、鍋の蓋を拾ってあげた。
そして、
「貸して?あたしが少し持ってあげるっ」
宿泊学習で悠也くんに初めてかけた言葉。
「あ、う、うん」
返事はまともな返事じゃなかったけど、悠也くんの力になれて嬉しかった。
道具を調理台まで持っていってあげ、あたしは
「今度からは1,2人くらいと一緒に行きな?」
恥ずかしくてついこんな言葉になってしまうあたし。
「カレー作り、頑張ってね」
そういって自分の班のところに戻ろうとした時、
「あ、あのさっ・・・!」
悠也くんが口を開いた。
あたしは振り返って悠也くんを見た。
「なぁに?」
「・・・あ、ありがとなっ」
悠也くんは少し照れながらもちゃんと言ってくれた。
「うん、どういたしまして」
あたしも少し照れながら言った。
悠也くんは顔を赤くしながら友達のところへ行った。
悠也くんがそんな事を言ってくれるなんて思ってもいなかったから、
すごくびっくりしたけど、
すごく、嬉しくて嬉しくて—————。
その後出来上がったシーフードカレーは、すごくすごく、美味しかった。
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