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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋って、難しいね ☆実話☆ ( No.60 )
- 日時: 2010/07/27 09:59
- 名前: 仁菜 (ID: 3JMHQnkb)
10
2年生になってからもう半年たった。
毎月1回席替えがあったけど、未だに悠也くんの隣になった事ない。
・・・あたしって、運悪い?
今日は英検の日。
この日のために夜遅くまで勉強してたせいか、あたし今、ものすごくぴりぴりしてる。
“絶対、合格しなきゃ”
落ちることなんて考えなかった。
でも、
全然、分からなかった。
これ、もう、不合格だろうなぁ・・・。
そんな事を思いながら帰る支度をしていた。
時計をチラッと見ると、もう6時半過ぎ。
あぁー!もう最終下校過ぎてる!
今日は1人かぁ。
とぼとぼ歩きながら、英検のことを考えてた。
もうちょっと、勉強すればよかったなぁ・・・。
昨日、もうちょっと、寝てればよかった。
自分の反省点を振り返りながら自転車置き場に向かった。
「あ!茅穂来た!」
顔を上げると、あたしの自転車の前にひーちゃんと可奈がいた。
「あれ?可奈、ひーちゃん、どうしたの?」
「どうしたの?って・・・。」
「茅穂ちゃんのこと、待ってたんだ。一緒に帰ろう?」
嘘。
こんな時間まで、待っててくれたの?
だってもう、7時前・・・。
「か、帰ってても良かったのに」
そう言ったらひーちゃんが否定した。
「なーに言ってんの?!1人じゃさみしいでしょ?」
あたしの鼻の奥がつぅんとした。
「ありがと」
その帰り、可奈とひーちゃんに英検の事をはなした。
「茅穂なら合格できるよ!もっと自信持ちな?」
可奈が言ってくれた。
あたしは今日、
改めて、
友達っていいなと思った。
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