ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

後編──


『翼っっ〜〜』

卒業式が終わり、恵里奈が走ってやって来た

『ねえ、翼　今日一緒に帰らない??　空手の稽古はお休みでしょ?　たまには、歩いて帰ろうよ!!』

いつもの恵里奈だ・・
半年前より、随分明るくなった気がした

学校から離れて、数分が経った
急に、恵里奈が立ち止まる・・

「どうしたんだ？　恵里奈　急にとまって・・・」

危うくぶつかりそうになる
すると、恵里奈は・・

『・・・あのね、翼・・・ずっと隠してた事があるの!!』

改まった顔で、恵里奈が話す

「何っ?　隠してた事って・・・」

隠し事・・?
なんだろう

『あたしね・・四月から、日本で過ごすことになったんだっ!!　ずっと隠してて・・・ごめんね』

恵里奈が四月から・・・日本??
って事は、中学は一緒じゃないってことか・・

「・・そっか、そうなんだ・・空手はどうすんだよ?」

空手より、先に言いたい事あったに・・
その言葉が出てしまった・・・

『もちろん、続けるよっ!!　今度は日本代表として・・　っあ、そうだっ!!!　約束!!』

そう言って、恵里奈は小指を出した

『2年後、あたし達が中2になったら空手の世界大会があるでしょう!!　それで、翼はアメリカ代表として・・　あたしは、日本代表として・・・　決勝戦で会おう!!!』

「そうだなーー!!　お互い、頑張ろうなっ!!　まあ、優勝はあたしが頂くけどなっっ!!　」

二人で交わした約束・・

　　　『“決勝戦で会おうな!!”』


あたしの顔にはいつの間にか、涙がこぼれ落ちていた・・