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「んじゃーせっかくだし、着替えてもらおうかな!!　先生にはもう言ってあるから、っあ!!　くれぐれも女の子たちを怖がらせちゃだめよ!!　わかったわね!?」

っと和葉先輩は、男子達にきつく言いつけながら、あたし達を更衣室に手招きしてくれた・・・

5分後──


「さすがねっ!!　翼ちゃんっ!!　着付けがちゃんと出来てるわ!!　奈々ちゃんも、ちゃんと出来てて凄いわ!!」

「いえっこれは、あたしじゃなくて・・翼が気付けてくれたんです・・・　あたし、初心者なんですけど、大丈夫でしょうか!?　先輩・・」

奈々は、珍しく弱音を吐いていた

「大丈夫よっ!!　初心者なんか、こん中に、半分以上いるんだから・・!!　気にしないでいいわよ!!　さっそくだけど、翼ちゃん、一回やってくれるかな・・　そうね、じゃあ・・浩太（こうた）　相手して!!」

すると、浩太はビビりながら前に出て来た・・・

『よっ・・・宜しくお願いします・・・・』

随分と小ぶりな人だな・・・

怪我させないようにしなきゃな・・・

「翼ーー頑張り—や!!」

他人事みたいにあっさり言わないでよね・・・
こっちだって、一年ぶりなんだから!!

「では・・・初めっ!!」

この人・・・小ぶりだけど、こうすれば・・・

「一本っっ!!　勝者、　翼っっ!!」

「やったなーー翼　初勝利やん!!　何処も痛くないか!?」

「心配してくれてありがとう、奈々大丈夫　何も問題ない・・」

「よく、分かったわ翼ちゃんの能力　確かに凄いわ!!
今度はこいつならどうかな?　啓太!!　うちの主将よ」

また今度は、大型ですね・・・
でも、今のあたしだったらいける・・・

ふとっ・・頭によぎった、あの光景・・

体が動かない・・・
そして

「一本!!　勝者、啓太・・・大丈夫!?翼ちゃん!!　しっかりしてっっ!!」

「翼!!　しっかり、せいやっっ!!」


なんで、またこうなるかな・・・
って・・・こんなの初めてだし・・・・・

こう言うのってああ言うのかな・・
“トラウマ”・・だっけ??