コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: COOL GIRL コメ下さい(●^o^●) ( No.154 )
- 日時: 2010/08/06 17:09
- 名前: ピーチ (ID: Rn9Xbmu5)
『つばさっっ!! 大丈夫かっっ!!』
目を開けると、心配そうに見つめていた
「ごめん・・奈々、大丈夫・・ここは?」
安心したのか、軽いため息をついて言った
「保健室やっ!! もう、いきなり倒れるんやもん・・・ びっくりしたわーー 何処も痛くないんか!?」
また・・心配そうに問いかけて来た
「大丈夫だってっ!! なんでだろうな・・ アイツが出て来た途端、急に体が動かなくなってさ・・気付いた時には・・倒れこんでたし・・かっこわる・・」
掛け布団を強く握る・・
完全に完治したと思ったら、今度はトラウマってか・・
すると、奈々は急にあたしを抱きしめた
「何そんなんで落ち込まないでや・・全然かっこわる無いよ・・・ 翼・・急やったし、体がついて来なかっただけやっっ!! 心配ない・・トラウマだとしても、翼は乗り越えられるって!! 今までやっていろんな事から乗り越えてきたんやろ!? あたしも協力するからっっ!! 克服して、もう一回アイツと戦って、翼の本気を見せたろやっっ!!」
奈々が、必死になってあたしを説得してくれた
乗り越えられる・・いいや
絶対、克服して見せる!!
「ただいまーー・・・・父さん、ちょっとイイ?」
帰宅後、真っ先に父さんの部屋へ駆け寄り今日の事を全て話した・・ すると──
「ぶははっっ!! トラウマ!? 翼にそんなのがあったのか〜〜〜 そりゃーごっつい男が出てきたら、尻持ちぐらいするさーー 」
何故だろう・・無性にコイツを蹴り飛ばしたい気分なのは・・・・
「・・・そっっ・・そうだよね・・あたしにそんなのある訳ないよね・・あははっっ 」
こいつに相談した自分が憎い・・
一目散に出ようとした時、背後からボール見たいな物が飛んでくる気配がした──
あたしは、うまい事避けた・・
「なっ・・何すんだよ!! 危ないだろうが!!」
だが、オヤジはまたボールを投げて来た・・
今度は、そのボールを片手でキャッチする事が出来た
本当・・何がしたいんだ・・・このオヤジっ──!!
「何がしたいんだよ!! まさか・・こんなんで、トラウマ解消ってか・・・」
すると、父さんは鼻で笑い、椅子に座りながら足組みした
「そうだけど・・ 全然トラウマじゃ無いじゃん!! 心配して損したーー!!」
どの口がそんなオカマ口調になるんだ・・・
父さんは立ち上がり、最後に言った言葉
「翼、もう大丈夫だよっっ! 明日、もう一度その子と腕試ししてきなさい 」
ホントかよ・・あんなんで、解消出来るもんなの?
トラウマって・・ 絶対違う気が済んだけど・・・・
そして、翌日──
「ほんま、大丈夫なんやろなーー?? 今度は大きな怪我せんへんよ—にな!!」
放課後、あたしはもう一度主将と対戦したいという事を、和葉先輩に交渉し、了解を得る事が出来た・・・
あんなんで、本当・・解消出来たんだろうな・・・
もう、あんなカッコ・・二度としたくないっっ!!
「では・・始めます!!」
和葉先輩が旗を揚げる・・
「始め!!!」
開始の合図が出る・・
昨日だったら、ここで体が動かなくなったんだけど・・
嘘だろう・・
普通に、身動き出来るっっ!!
「行けるっっ!!」
そう、自分に言い聞かせ、主将を足蹴りで倒した
『一本!! 勝者、翼っっ!!』
やった・・・
勝った・・・・・・・
「翼ーーーーー!! 克服出来たんやなーーやったやんけーー!!!」
奈々が、駆け寄ってきて一緒にハイタッチした・・・
「・・どうやら、克服出来た様だな・・・」
倒れた主将が立ち上がる・・・
「はっ・・はい!! ありがとうございました!! 啓太先輩!!」
初めて、名前で呼んでしまった・・
その言葉に、若干赤くなっている・・先輩
「よっ良かったな・・・おっおい、練習するぞ!!!」
奈々が小声で笑いながら、言った・・
「啓太先輩・・翼に恋しちゃったかもね〜〜!!」
「はっ!? 馬鹿だろう・・そんなわけある訳ないじゃん・・・・」
空手のトラウマはなんとか、克服出来たみたい・・
とりあえず・・・一安心かな☆