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さっきの変な事から何だかんだで、一時間経っていた・・

何だったんだろう・・さっきのは・・・
あの兄弟、ホント大丈夫なのだろうか・・・

今はバスの中・・
今日は、Ｎ高との練習試合

一年のあたしと奈々は、他の一年より早い入部になった・・

「なぁーつばさ〜〜　暑くない??!!」

小声で呟く・・奈々
確かに今は五月下旬・・
まだ涼しくてもいいはずなのだが・・・・

この人数だからな・・

「我慢しろっ!!　これも慣れだ!!」

奈々は諦めたのか、それ以上何も言ってこなかった




ここか───・・・


バスから降りて、運転手にお礼して後・・改めてＮ高を見渡す

「でっけーーな!!　あたし達の学校より、でかいんとちゃう!?」

奈々が目を丸くする・・・

「今日は大事な練習試合だ!!　一人でも自分の目標を達成出来るようにな!　行くぞ!!」

大橋さんが、先頭に立って生徒たちを誘導する

「あたしらもいこかぁー、翼!!」

一番後ろに並ぶあたし達・・

「そうだな」





Ｎ高───空手場

「うわ〜〜　ひっ・・広すぎやろぉーーー!!」

空手着に着替え終わり、広場に向かい改めて、叫ぶ奈々・・・

「奈々・・声大きすぎ!!　響くからっ!」

奈々の声は、空手場の天井の隅から響き渡る・・

「ごめんごめん!!　でも、デカイやん!!!　うちんトコよりも、何十倍も広いやんけっっ!!　」

目を輝かせながら、こちらを振り返る・・

奈々の声に反応したのか啓太先輩が来た

「奈々さんが驚くのも無理ありません!　なんせここは、さまざまな大会の開催地ですからっっ!!　今年の全国大会の場所はここなんです!!」

っと、啓太先輩は力説する・・

『こんなんで驚いてどうすんのさー　翼!!』


・・・・
この声・・




恵里奈・・・・・・????