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「こんなんで驚いてどうすんのさー翼!!」

間違いないっ!!　この声・・
恵里奈だ──

「恵里奈・・何でここに??」

ほとんど放心状態のあたし

「何でって・・・あたしここの生徒だし　って言うか、ホントだったんだあんたが日本（ここに）来たって言う噂・・・」

一年ぶりに会う事が出来た・・だけど

「あんたがここに戻って来るなんてねーー　もう、帰って来ないのかと思ちゃった!!　翼が帰ってくると・・詰まんなくなるじゃんっっ!!」

明らかに違う、恵里奈の性格

横に居た奈々が、口出しして来た・・

「あんたが恵里奈か!　何で翼のコトそんな風に否定すんの!?　あんた、翼の一番の友達じゃないんか!!??
翼とまた一緒に空手出来んの嬉しくないんかっっ!?」

奈々がここまで言うなんて
かなり、ストレスが溜まってんだな・・

「翼ーその人誰??　翼には合わないわねーそんな性格
まさか、素人と友達になったの!?」

その言葉に、奈々は体をビクリと反応する・・

「図星??　翼も一年空手してないからって、そんなに落ちるもんなの?　ガッカリね　まさか・・そんなや・・・」

「いい加減にしろよなっっ!!　さっきからあたしの友達の悪口言うの辞めてくれないか!?　恵里奈がこんな風に変わってしまったのが　あたしもガッカリだよ　行こう、奈々!!」

「翼・・ええんか!?　あたし、酷い事言って・・謝んなきゃ・・」

奈々が恵里奈に謝ろうとした時、あたしは思わず奈々の手を引っ張ってしまった・・・

「あんな奴に謝る必要ないよ・・・」

「つばさ・・」


恵里奈に会えた事・・心の底から嬉しいはずなのに・・・

恵里奈・・・

どうして・・あんな風に変わったんだ!?
何があったんだよ!!　
この一年間に・・・・・・

あたしの知らない空白の時間・・
もう、昔みたいに戻れないのか??







────あたし達・・・・