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「翼〜〜何？　ボーットしてんねん!!　・・恵里奈の事考えてたんか？　あたし・・・」

練習試合が無事終わり、今はバスの中

「まーーな・・あっでも、奈々は悪くない、悪くない！！　気にしないでくれ!!」

確かに、恵里奈の事を考えていたが・・奈々は悪くない

確かめたいのは、何で恵里奈があんな風な態度をとったのか・・・・

今、アメリカに帰って道場に戻る訳行かないし・・・
父さん聞こうと思ってたけど、今週はアメリカで空手の合宿があるだったけ・・・ダメじゃん


「啓太先輩、いつにも増してすごくカッコ良かったです!!」

「おお〜〜そうか!?　ありがとな、奈々!!」


いつの間にそんなに仲良くなったんだ?　二人して・・・

『でも、すごいと言ったらやっぱり・・・』

誰かが、大げさにあたしの方に向かって言って来た・・

「翼の連続倒しは凄かったわ〜〜２年生相手に、あんな風な技を入れちゃうなんて・・かっこ良かったでーー!!」

バスの中は、一斉にその話で盛り上がってしまった・・

「（本当・・・疲れるな、この部活・・）」




「ただいま〜〜・・」

『お帰りなさいませ、お嬢様っっ!!』

まだ慣れない・・この招き方・・

「おっ、おかえりーー翼!!」

祐兄・・久さしぶりですな、祐兄に相談出来そうにないしな・・・

部屋に戻り、空手をしていた頃のアルバムを何冊か探してベットに寝転ぶ

どのアルバムにも、恵里奈とのツ—ショットの写真がいくつもあった・・・

笑顔で満ち溢れて居たあの頃・・

結局、あの後は一言も恵里奈と喋べらなかったもんな

今度の休み・・一回、アメリカに帰ろうかな



・・・・・・って、来週の大会まで休み無かったけ？・・