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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: COOL GIRL 〜春、新しい 生活〜 ( No.196 )
- 日時: 2010/08/29 11:57
- 名前: ピーチ (ID: KDFj2HVO)
翌日———…。
「おはよう、翼っっ!!」
朝から元気な声で、挨拶して来た奈々…。
「おうっ…おはよう」
昨日の事がまだ脳裏に残っていた…。
「昨日の事やな…。あたしも初対面なのに、二人の間に勝手に入り込んだのがいけなかったんや…。 ホンマ、ごめんな…。」
「奈々は悪くない言っただろう、気にするな……それより、これは…どう言う事だ??」
校門にあふれるばかりの人だかり…そのほとんどが、女子…あたし達を待ち伏せていた。
『翼様!! 昨日の練習試合、聞きましたわよっ!!凄いですわね、二年生を連続で倒したなんて… カッコいいですわーー!!』
『あの、良かったらお友達になりませんか!? アメリカに居た頃のお話もお聞かせ下さい!!』
さまざまな角度から、話かけられ…前に進めない。
「奈々…大丈夫か?」
「うん、大丈夫や…。 何なの??これ…」
これ以上、前に進んだら…絶対押し倒される気がする…。
すると、大勢の女子に間切って男子の声が聞こえた。
『つばさっ!! 奈々ちゃんこっちこっちーー!!!』
突然、手を引っ張られ慌ただしく言う通りに動いた…。
だけど、この声どっかで聞いたことある…
「はぁ…はぁ… 助かりました、…ってやっぱり 祐兄か…」
はい、正解… 思った通り。
「“やっぱり”ってなんだよ!! 兄がせっかく可愛い妹を助けてあげたのにっ!! 翼の馬鹿馬鹿!! もう、助けてあげないもん!」
五歳児め…。
すると、後ろで笑い声が聞こえた…
「すいません、愛のある兄妹喧嘩に邪魔しちゃって…。 でも、ホント助かりました ありがとうございました!!」
奈々が、軽く一礼をして先に学校の中に入ってしまった…。
「ちょっと、待ってて!! 奈々っ! …祐兄、ありがとなーー!!」
慌てて奈々の後を追う…あたし。
祐兄が居てくれて、良かったな…今日だけ。
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