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はぁ……どうしよ…先輩達、迷惑かけちゃったよなーー絶対……。

「翼ーー、大丈夫??」

更衣室のロッカーに倒れこんでいたあたしに、休憩時間の合間を抜け出して、来てくれた…。

「ああ…、平気…先輩達怒ってたか!?」

やはり気になる、先輩達の表情…。

「全然!!　あんま気にしなくてええと思う…。　大会近いし、みんなカリカリしてるだけやっ!!　……ほな、あたし行くなーー!!」

時計をみて、慌ただしく更衣室から出て行った奈々。

タオルを首に掛けて、ベンチに座り込む…。

さっきの事もあるが、一番は恵里奈の事についてだ。

どう考えても、あれは恵里奈じゃない……。

すると、突然携帯の着信音が鳴り響く…。

「もしもし…??」

表示する名前は“父さん”どうしたんだろう…。

「おーー翼、元気か？　寂しくないかぁー　父さんはとっても寂しいぞぉ〜〜!!」

何故だろう…無償にこの携帯を、蹴り飛ばしたい気持ちが溢れるのは……。

でも、ナイスタイミング!!　少しなら聞けるよな…恵里奈の事。

「あのさ…父さん、あたしが怪我で一年間空手やって無かった頃の恵里奈ってどんな感じだった!?」

何でもいい、どんな事でもいい…。


あいつがあんな風に変わったのは、何があったからなんだ!?