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『実は…先輩の事が…ずっと好きでした!』

『……俺も、お前のコト好きだった!!　だから俺と付き合って!!!』


…………って
「あり得なあぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!　何だよ!この漫画!!!」
彼女は、読んでいた少女漫画を地面に投げ捨てた。

「つばさーー、いくら俺達しか居ないからってうるさ過ぎだ!!常識を考えろ!!!」
……っと、言う終わると、また兄は眠りについた。

彼女の名前は伊野上　翼（いのうえ　つばさ）１６歳
ついさっきまで（？）アメリカに居た。
幼い頃から空手をしていたが、現在は休止中。
まあーその話は後ほど…


さっき怒った人は、翼の兄。伊野上家長男。
名前は、浩輔（こうすけ）１９歳　
普段は、デザイナーの仕事を日本でしたり、アメリカの方でしたり…いろんなところでやっている。

翼にはもう一人の兄が居る。
今は、日本に居るが…。
逢った事は無いわけでもないのだが…。
実際、逢うのは…一年ぶりだったりする。




「もうすぐ着くぞ!　準備しとけよ!!」
そう言って、浩兄は席を立ちどこか行ってしまった。

「…一人にしないでって言ってんじゃん…」
一人になるには、あまり好きじゃない……。
あの時から、一人になるのが怖い。
















飛行機から降りたと同時に日本にある、伊野上家の
執事達が出迎えてくれた。

「お帰りなさいませ!!浩輔お坊っちゃんま、翼お嬢様お待ちしておりました!!!!」

アメリカの執事達も凄いけど…
こっち（日本）も凄いな



ここが……日本——————。
これから始まる……新しい生活。